まぶしい冬が始まるので

毎度おなじみ、青嶋ひろのさんのGPSプレビューを読んだ。
女子シングル編
男子シングル編
そして「男子シングルでトリノ7位って誰だ?」としばし考えた。考えても出てこなくて調べた。マシュー・サボイだった。
…ごめん、サボイ。
まあ、色んなところでフィギュアスケートの展望記事が出ているのを見ると「ああ…シーズンだ」と思います。今年もよろしくお願いしますって感じ。
青嶋さんは基本、夢色フィギュアスケートな人なので、その表現や語り口には評価が分かれるところではありますが、誰でも読める場所で、これだけ様々な選手と演技のことを取り上げてくれるパワーを持った人は他にいないので、そして選手自身や選手を取り巻く現状を伝えるために言葉という武器を使える人なので、私は結構信頼している。
ていうか、この人が夢色フィギュアスケートな記事を書けなくなったら、それは相当ヤバイ状況だよね。
というわけで、今シーズンも青嶋さんが夢色なことを綴りたくなるような演技がいっぱい出てくることを祈っています。
さて週末はエリック・ボンバール杯です。
真央ユナ対決だの、サーシャが欠場だの、世界選手権以来キャンディス見てないけど大丈夫か?だの、キャロラインの背が伸びただの、大荒れのフランス男子代表争いはどうなるのかだの、織田君はフランスで迷子になっただの、取材陣多すぎて規制かかっただの、ユナ子もFSは青衣装だの、とうとうSP・FS揃えたカロリーナさんが見れるのかだの、中野さんは体調悪そうだの(心配)、安藤さんはパリ合宿中だから観戦に来るかもだの、チームモロゾフはオフの日にムール貝チーズフォンデュを食べただの様々な情報が飛び交っています。
ムール貝とかチーズフォンデュとか絶対カロリー高いよね。ツアー主催者モロゾフは翌日「食った分動いて消費しろや」と生徒をしごいたっぽいよね。
真面目なプレビューはどうせ皆やってるんだろうから、私はまったり観ます。マスコミは騒ぎに騒ぐでしょうが、所詮は初戦です。ファイナルで表彰台の一番上に乗って内定取っても全日本は免除されない。ここはそういう国です。
まあ、みんなの気合入れた新プロと衣装が見られるので、その辺を楽しみにほんわかと見ればいいんじゃないでしょうか。あと各選手がオフにどのへん鍛えてきたのかとか。
とりあえずみんな、ピリピリしそうになったらこれ読むといいよ。

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

「銀のロマンティック…わはは」の季節です。唐突にトリプルアクセル跳べちゃった落ちこぼれバレリーナと元スピスケ選手が、ペア組んで世界を目指すよ。ブライアン・オーサーも真っ青…とかいう台詞が出てくるので、オーサー現役時代の漫画だということがわかるよ。まあ、現在もサイドバイサイドで3A跳べるペアはいませんが。最後の試合で跳ぶクワドルッツなんて、男子シングルでもいませんが。
でもねえ、この漫画のすごいところって、クワドルッツの達成が到達点じゃないところだよね。古い漫画だけど、目指すべきものが何かというテーマは、全然色あせていないと思う。私はトリノの荒川さんとイェテボリのバトルは「銀のロマンティック」にたどり着いたなあと思った。
ちなみに文庫版表題作「甲子園の空に笑え!」も大好きです。リンクに出て行く選手に「運が良いといいね、楽しいといいね、幸せだといいね」とつぶやいてみたくなる。そんなふうにして待ちわびようじゃないか、あの子やあの子の「銀のロマンティック」を。わはは…。