局地的ガヴァネスブーム到来中
「ジェーン・エア」を観に行くに当たって復習するべくこれを読んだ。
- 作者: C・ブロンテ,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: 文庫
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でもって、ガヴァネスの背景を知るためにこれも読んだ。
- 作者: 川本静子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2007/11/20
- メディア: 単行本
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それを面白がるためには、やっぱりこっちも読まなくては!と思ってこれを読んだ。
- 作者: サッカリー,中島賢二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/09/18
- メディア: 文庫
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そして「ガヴァネス」で読んだ「『虚栄の市』のレベッカより『ジェーン・エア』のジェーンのほうが手に負えないとみなされた」理由にも納得。ジェーンが自我と自立心の塊なのに対し、レベッカは賢いけれど克己心自体は薄いというか。「頭の良さを鼻にかけているとレベッカみたいになりますよ」ってのは良家のお嬢さんには耐えがたいことでしょうが、「ジェーンみたいになりますよ」だと愛する人と結ばれるわ、自我を保てるわ、遺産が手に入るわ結構申し分ないじゃん!というわけで。
ただ、女が高額のお金を稼ぐ手段が遺産か結婚しかなかった時代でなければ、シャーロット・ブロンテはジェーンに遺産以外のお金の手に入れ方を考えたのかもしれないと思った。