悪戯者は空を飛ぶ

ひどい腰痛に悩まされながらTHE ICEの特番を見ていたのですが、これがいっそ清々しいまでのバラエティっぷり。
これはあれだな。去年の「おもてなしツアー」のほうが全国放送になったような感じなのだな。まあ、日曜の日中に腰が痛いと思いながら見るには適切な番組だったと思います。

真央嬢のカプリース、衣装はともかく今まで観たエキシの中では最も、私が思う「あのこにこういうのやってほしい」に近かった。
そしてジャスミンは、曲はともかく衣装は最も、私が思う「あのこにこういうの着てほしい」に近かった。

カプリース、悪戯好きな小妖精がおめかしして舞踏会に迷い込んだみたいで、扇子使いとかまだ全然動きが追いついていないんだけど、チャーミングでいいんじゃなかろうか。少なくとも仮面舞踏会よりはずっと本人の個性に合った「舞踏会」だと思う。

今まで彼女のファンやメディアが言う「妖精さん」とか「プリンセス」にまったく賛同してこなかったのですが、そうだ妖精だ!と思った。妖精っていっても「花の精」とか「風の精」とか「水の精」みたいに白いドレスをふんわり着こなす華奢で可憐なやつじゃなくて、ほら、妖精パックですよ!真夏の夜の夢の!ああいうのやってほしい。「魔法使いの弟子」とか、ドンキのキューピッドなんかもいいんじゃないだろうか。

美人でもセクシーでもなく、生々しさや妖艶さとは無縁で、ダイナミックなようでふわふわとした、マイペースな悪戯者の。そういう個性を見せる真央嬢を競技で観てみたいなあと思ったのです。
(仮面舞踏会も織田君みたいに「そこにいるけどみえない運命」を演じればよかったんじゃないか。黒のパンツルックで、真央嬢が踊るたびに登場人物たちが目に見えない糸で操られて踊る…みたいな。あ、でもそれだとユナのSPとモチーフがかぶってしまうのか。)

今の路線でも評価されてるみたいだから、後はもう好みの問題なのですが。でも、去年のSPもFSもイマイチ好きになれなかったわたくしには、そう思えたのだという話。

つーか結局「仮面舞踏会」は去年のFSと同じくワルツを使うのか。そして鐘はオケバージョンなのか。ううむ、重厚路線は似合う人が多いから(ユナ美姫ジョアニー)真央嬢には別路線をやってほしいのに、なかなかそれが叶わない。
やっぱおばちゃんとこにいる限りは無理なのか。じゃあせめて競技衣装にパンツルックを入れてくれないか。きっと似合うから。