順番が来るまで待って

社会人一年目で婦人系の病気に罹って入院して以来、完治した今でも定期的に通院しているのですが、東京のど真ん中であっても婦人科・特に産婦人科の数が激減している影響で、待ち時間が半端ないのです。
今日も、午後半休をとり14時半から診療を予約したのですが、周りは妊婦ばかりなりけり。ある程度は予測済みなので、勉強道具を持っていったのですが数学って診療待ちでやるのに向かないよね!と改めて思って本を買いに走りました。

あれば読もうと思っていて手に入ったのはこれ。

玻璃の天

玻璃の天

直木賞受賞を受けて、土日で「街の灯」を読んだ流れで。ぶっちゃけ「街の灯」はうーむ…という感じだったのですが、ベッキーさんの生い立ちとか気になるじゃん。そしてこっちのほうが俄然面白かった件。北村さんはわかってるよね、女子萌えというやつを。ここまで付き合ったら「鷺と雪」も読みたくなってくる北村マジック。そして、村上春樹氏の言うところの「卵の側」の主張が小気味よい。

もう一冊はついつい衝動買いしてしまったこの雑誌。

文藝 2009年 05月号 [雑誌]

文藝 2009年 05月号 [雑誌]

穂村弘特集、しかも対談相手が谷川俊太郎角田光代とあって、気付いた時にはレジに持って行っていた。とりあえず対談と寄稿は読んだ。すごく読み応えがあって非常によろしいと思います。谷川さんの詩作に対するスタンスは、正義感や使命感が薄い分誠実さに溢れていて好きだ。角田さんとの対談は、大学時代に文系の生徒が部室で語り合う内容をそのままおとなにした感じで超おもしろかった。わたしもこういう話をいつまでもしていたいものです。

結局診療が始まったのは5時過ぎでした。とりあえず血液検査の結果を土曜に聞きに来いと言われているので、そのときに「文藝」の読みかけを持っていく心づもりです。