リミット〜刑事の現場2 第一話

始まる前は、寺尾聰もちーちゃんもいない刑事の現場…しかも代わりに武田鉄矢…うーむと思っていたのですが、なかなかどうして骨太で面白かったです。人情話に重点が置かれていた1とは違う雰囲気になりそう。最初からいきなり通り魔殺人だし。
森山未来の加藤啓吾刑事は相変わらず青臭い若造なのだけれど、それがまったりした雰囲気の中で許容されていた前作とは違ってきそうだった。現場にきて間もない1から時間がたって、刑事としての自信も出てきた感じの役作り。彼女との同棲もはじめて、善良な青年から善良な大人へと移行中、みたいな。
池脇千鶴ポジションに入った若村麻由美は…あの人いったいいくつなんだー!安定してみられる巧さは相変わらずなんだけど、あのわけわかんない女狐感も相変わらずでした。しかし溶け込むなあ…なんであんなに美人なのに男くさいドラマにすんなり溶け込むんだ。今調べたら42だってえぇぇぇーーーうそだろーおい!!
恋人役・加藤あいの役名がマリア、しかも白い服+青い布の肖像画ってこれはあからさますぎるくらい聖母マリアを意識しているなあ。妊娠とか悪夢とかフラグ立ちまくりだし…あらすじによると今後啓吾が身内を犯罪に巻き込まれる&憎しみと情の間で葛藤するらしいんだけど、すでにマリアにフラグ立ちまくりじゃん。頼むからセブン展開だけは勘弁してー!!

通り魔事件の犯人、ひどい犯罪をやっておいて自分の人権だけは主張する、自分は誰にも理解されない、誰も自分の言葉に耳を貸さないと被害者ぶる。それはある程度ステレオタイプなのだけれど、ステレオタイプな現代的孤独症を斬って捨てた武田鉄矢の台詞はすごく良かった。殺したいほど憎い相手がいても殺さない、踏みとどまるのが人間。踏みとどまれなかったお前は人間なんかじゃない…。人の善悪の判断なんて時代によって変わるけれど、今の価値基準の中で社会の一員として生きるからには、そういう理論が絶対に大切だ。被害者の父親が犯人に直接詰め寄るところ、あれで初めて自分のしたことを理解する犯人役の芝居も地味に良かったし。

NHKで骨太のドラマがみれるっていうのは非常にうれしいです。なぜかいい声の役者が多いし。これから何週間か楽しみができました。細田よしひこのキャリア組警部補は一体話にからんでくるんだろうか。あまり出番がなさそうな気もするんだけど。

そういや、ほりべっちが監査法人に続いて偉そうなエリート役で出ていた。えらそうな芝居していた(笑)お前昔ウリナリで社交ダンス部の応援してたくせにー!!しかし、いい演技をなさるな。普通にイケメンだし。

イケメンといえば、新聞に出ていたジェーン・エアの広告の橋本さとし氏がイケメンすぎて吹いた。今度はイケメン主人だなんて素敵すぎる!さすが!超セクシーです。ダブリンの鐘つきカビ人間で乗れない馬と一緒に振り返るシーンを演じていた人と同一人物だとは思えない(しつこい)