引っ越しついでに今更08-09シーズンを振り返る

本当に今更ですが、前ブログでかきっぱにしていたものを挙げてみる。自分的総括です。


1.ライサチェク、スパンコールデビュー
シンプルイズベストを好むスケーター・ライサチェク×元祖・こってりロシアン変衣装にこだわるタラソワ。
ボレロの衣装を見て「まあ、変だけどぶっちゃけ想定の範囲内かな」と思ったファンの度肝を抜いたFS初代ラプソディー・イン・ブルー。長い手足が残念な感じになってしまう、ももんがのような袖に「どうしよう…どうリアクションしよう…」となったものです。聞くところによるとライサ自身も叫びたくなったとか、ジョニーに笑われて赤面したとかしないとか。
衣装の残念感とあいまって成績も少々残念な感じになり、GPFに進めなかったライサですが、全米以降はスパンコールのないシンプルなラインのタキシードに衣装を変更。
その後はご存知のとおり世界チャンプにまで登りつめ「今年はライサの年だったよね」的な雰囲気に包まれているのを見て、トリノの美姫ちゃんでも思いましたが、人間好きな格好・似合う衣装でのびのび滑った方がいいよねという思いを新たに強くしました。似合わないのがわかってる服ってテンション下がるもの。


2.四年目の君が代@スケアメ
開幕前はほぼネタで「小塚今年も君が代流しちゃえよ〜」と言っていたのが現実になってびっくり。小塚大躍進のきっかけでもあり、それ自体は非常にめでたいことなのですが、四年連続表彰台の一番高いところで、ちっこい中学生みたいな日本人が君が代を恥ずかしそうに歌う姿を見るのは、アメリカの選手と観客的にはいかがなものかと。
いや、むしろこの空気読めないっぷりを発揮するべく来年は無良派遣→さすがにねえだろと思う→空気読まずに(ry)→女子ともども代表争いがカオスと化す全日本という妄想をしておく。妄想ならタダだから。
そういや総力戦かというほど選手たちを注入してきたのに、全カテゴリでアメリカの選手が金メダルを取れなかったなあ。スケアメ。


3.アシュリー・ワグナー、今素敵なレディーになる
ポニーテールぶんぶん元気っ子だったアシュリーがプリシラ先生のところに行くなりお嬢様風に!演技も情感溢れてる!フリーは本来の力強さを生かした、勇ましくも美しいプログラムですっかりお姉さんです。いやー、女は化けるもんだ。
全米SP12位と出遅れ(FSは1位だったけど)なぜか今更世界ジュニアに出ていた彼女ですが、実はアメリカ次世代女子の中で一番好みかも。DGとエッジエラーの餌食になることが多くて残念ですが、先は長いので頑張って素敵なレディになってください。
そう思っていたらなんとFSがだったん人の踊りだとか!やったー!!


4.フース先生の災難
・ディトルト、スケアメでディダクション4
・トマシュ、ユーロでエキシ圏内に残れず
・カロリーナ、FSボロボロでイタリアの枠を減らす
・ベルントソンさん不調で(シュルタイスも)スウェーデン男子が1枠に
…と、頭髪と胃袋お大事に…


5.ヴァレンティナ・マルケイの災難
ジュベールと別れる→チームモロゾフと一緒に練習→スケアメ事前映像でモロ組仲間と気合の入った表情を見せる!!
ここまでは明らかに上り調子、今年はマルケイの年になるかも!ユーロメダルとか取れちゃうかも!と思っていたんですけど、
スケアメ公式練習で捻挫して棄権→それが直らず中国杯棄権→ローカル大会で国内若手に負ける→ナショナルで以下同文→ユーロ代表落ち→ワールド棄権
そのうえカロリーナが自爆してイタリアの五輪枠はひとつ…。
なんかもう、なんといったらいいのか。


6.シズニー全米制覇
夢かと思った。槍が降るかと思った。おめでとう、おめでとう!
「キミーもエミリーもいない全米なんて」という思いを吹き飛ばすような事件でした。


7.チーム・カナダ(女子)の逞しさが増す
ファヌフ復帰・ラコステ躍進。四大陸の三人娘の背筋に萌え。
…ミラたんの復帰も待ってるから!私待ってるから!


8.優等生的スケーターの躍進
採点傾向の結果、躍進したシングル選手たち
・女子→レピスト、ロシェット
・男子→小塚、アボット
ユナとパトリックも恩恵をすごく受けたのだけれど、このふたりはある意味若き天才なので置いておく。きわめてオーソドックスな部分がしっかりした彼ら彼女らの姿が評価されたことは非常に嬉しいことです。本来ならここにゆかりんも加えたいのだが…スケアメ以降調子崩しちゃったからなあ。もったいない。
一方、キャロラインやミラ、レイノルズに対する評価はちょっと厳しすぎないか?とも思う。「お前ら才能あるんだから基礎がんばれ」というジャッジからのメッセージだと思えばあるいは…うーん。


9.ベテラン勢、底力を見せる
ヴァンデルペルンとポイキオさん@ユーロ、村主さん@四大陸と世界選手権…。一方でセベ姐とギマ姐不調とか、ダビドフさん引退とかありましたが。
イタリア移籍でブレイクしたコンテスティと、ユニバSP25位・FS1位という謎の結果だったメンショフもいい年だった。まだまだ若いもんには負けん。


10.呪われたGPF〜2年ぶり〜
あれは2年前、GPF@サンクト。安藤・高橋の食中毒、村主・マイヤー・セベスチェンのバス遅延、ライサとジョニーの怪我による棄権…あのときはおそろしあと思ったものですが、今回も大変なことになっていました。
ジュベール怪我で棄権、ベルアゴ怪我悪化で棄権、ホフノビ食中毒で棄権、ムホトラ風邪で大変なことになる(キスクラ座れない)etc.みなさんの疲れ様です…ファイナルの意義についていろいろ考えさせられました。
しかし、サンクトのときはユーロ勢はまあまあ元気、韓国だとアジア勢がまあまあ元気だったことを考えると、やっぱ連戦で疲れてバイオリズム崩れてるときに、食べ物が合わないとかフライト時間が長いとかいうのは大変なんだなーと思う。
ていうか日本にとって韓国全然アウェーじゃねえじゃん!!テレ朝さんよお!


さて、そんなことがあった08-09シーズン。09-10シーズンは一体どんな風になるんだろ。みんなでわくわくしましょうね。